こんにちは、アマカです。[書評]”パスタの迷宮” すべての道は、パスタに通ず・・・
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ブログ友達から勧められて読んだら、私が訪問した大好きなイタリアはシチリア島パレルモに関係がありビックリです!
イタリアのシチリア島パレルモ
シチリア島で一番に大きな都市はパレルモです。
シチリアは902年ビザンティン帝国からイスラム教徒の手に渡り、大地中海帝国の一大拠点として現在のシチリアの首都パレルモは繁栄を享受していました。
その後、一世紀半ほどのうちに、シチリアはヴァイキングの末裔であるノルマン人の手に渡り、ノルマン人は、ふたたびこの地にシチリア王国というカトリック国を建設しました。
いろいろな変遷を経て、回復された平和の下で、このシチリアを中心とする南イタリアの地に、カトリック世界とビザンティン世界とアラブ世界という三つの文化が一堂に会する場ができたのです。
中世のこの時代においては、世界の中心は地中海であり、その地中海に四方を囲まれたシチリアこそが文明の中心でした。
12世紀にすでに、パレルモから3キロほど離れたトゥラービアという村で、大規模な乾燥パスタの製造が行われていました。
シチリア風マッケローニ「ウジ虫パスタ」
まさにその名の通り「地」に囲まれた「地中海」という海の上で生まれた船乗りの食べ物として独特の太くてねじれた「乾燥パスタ」は”シチリア風マッケローニ”「ウジ虫パスタ」と呼ばれました。
シチリアでは日本のスーパーマーケットで売られているような「乾燥パスタ」ではなく、みるからに「ウジ虫パスタ」と言えるようなものが売られています。
乾燥パスタと生パスタ
乾燥パスタは、スーパーマーケットで売られている「乾いたパスタ」、「乾麺」ですね。
それらは、可搬性と保存性に優れ、イタリアから広く世界へ輸出されています。「アル・デンテ」という「歯ごたえのある」食感はいったんパスタを乾燥させてあるからこそのものです。
一方で「手打ちパスタ」と呼ばれる「生パスタ」はきほんてきに自家製で即日消費されるものでした。ポポラマーマの生パスタを想像してみるとわかりやすいですね。
ステレオタイプではない魅力
「マカロニ」というと日本人は「ショートパスタ」をイメージしますが、イタリアでいうところの「マッケローニ」は長いパスタです。
ローマのことは、「ローマの休日」、マフィアのことは「ゴッドファーザー」という、それぞれハリウッド映画によってわれわれのイメージは作られています。同じことが食べ物についても起こったにすぎません。
さて、パレルモからバスでバスで2時間、トラバニという港町があります。現地を肌で感じて”パスタの迷宮”を彷徨うのも良いかもしれませんね。
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